バレエスタジオ施工事例

バレエスタジオ

クラッシックバレエスタジオ      ジャンティー

地域    埼玉県草加市

工期   13日間

費用   2,335,000円

 

 【施工内容】

S造2階  105㎡

・スケルトン物件をスタジオへ改修

・スタジオ内トイレ新設

・マット式防音床type B

内部壁、床仕上げ、鏡、エアコンは施主手配

 




お客様との出会い

クラッシックバレエスタジオジャンティー主催の荒木優先生からはメールでご相談をいただきました。

 

物件は何も無い状態で、エアコン、トイレ、電気、壁そして大事な床、鏡を設置しなければいけない状況です。

できる部分は自分でDIYする覚悟は決めておりますが、床はどうしても専門の方の力が必要です。概算お見積もりをお願いできないでしょうか」

 

サークル活動からスタートし、貸しスタジオでのレッスンを経てこられたそうです。自由に使える自分のスタジオを持ちたいと綴られたメールには、見つけた物件の資料も添付されていて、荒木先生の熱い思いが伝わってきました。

 

「希望の場所に良い物件を見つけたので、これは逃したくない!

賃貸契約をしようと動いております

 

 

  

概算見積りをお送りして、後日現調に行く約束もしましたが

オーツカには物件に対する不安がありました。

 

 物件がS造の2階部分に加えて、下階がそろばん塾である事。

果たしてどのくらい効果的に防振対策ができるのか・・・

「あきらめたほうが良いです」

と言うくらいの覚悟で現地調査に向かいました。

 

 

 

現地調査から着工まで

当日、現調は2か所になりました。駅の東側にも気になる物件が見つかったからです。

 

以前飲食店が入っていたその物件はRC造2階で、防音は一切気にしなくて良さそうです。トイレとエアコンも付いているし、一風変わったレイアウトもスタジオのオペレーション次第ではユニークな使い方が出来そう。仲介不動産の営業マンも親身で好印象です。ただ防振テストを始めると嫌な空気を感じました・・・

 

下階で営業中のヘアサロンに漏れてくる音(振動)を体感してもらったのですが、どうもサロンのオーナーが真剣にチェックしてくれている様子がありません。後になってクレームが出てきそうな予感もします。

 

次に向かったのが、最初に資料をもらっていた西口の物件。

窓の少ない東口の物件に比べ、こちらは窓が大きく天井も高い、開放的な空間でそこにいるだけで気持ちが良いです。マイスターとしてもどんなスタジオが出来るかわくわくしてきます。ただし完全なスケルトンでトイレもエアコンもありません。窓が大きく、天井は折半(せっぱん)屋根がむき出しなので夏の暑さと冬の寒さはハンパでないのが想像できます。それらを改善するにはリフォーム費用も相当掛かります。雨の降る11月末の現地調査に僕らはブルブル震えていました・・・

 

 

 

 

ただ、当初気にしていた防振対策について、荒木先生にはアイディアがありました。

そろばん塾の上は受付・更衣室・ストレッチエリアにし、新聞配達営業所の上をアクティングエリアにするというプラン。

これはとてもいい案です。

「私たちは音も気にならないから」
新聞配達スタッフもそう言ってくれました。

 

防音対策としては、前面道路は交通量が多く、裏側は路地があり隣家との距離が確保されています。窓から漏れる音も気にしなくて良さそうです。

 

「東口の物件はリフォームコストが抑えられそうなのがメリットで、下階のヘアサロンとどう付き合っていくかが不確定要素ですね」

「立地的に魅力がある西口は現状スケルトンで相当なリフォーム費用が掛かります。どこをどのくらい抑えるあるいは我慢するかがポイントになりそうですね」

 

どちらの物件も一長一短。

「正直、荒木先生のお好み次第です!」

 

そう総括して、現地調査は終了しました。

 

 施主支給&DIYを決意!

 

「素敵な仕上がりになりそうな感じでワクワクしているのですが…これ以上のコストアップは避けたいと思っております。最初の運営費用になるべく残しておきたいので、贅沢はしていられない状況です」

 

 

広くて明るい西口の物件に決まり、プランの検討を始めると荒木先生からこんなメールが届きました。

 

アクティングエリアを小さくしたり(将来は拡幅)

便器や鏡の取り付けを施主手配にしたり

柱や壁の塗装をDIYにしたり

ミニマムな内容でのリフォーム方針が決まりました。

 

施主手配項目についても、「専門家が間に入って調整してあげないとうまく進めないだろうな」

オーツカはコーディネート(全体調整)の協力をしながら進めました。

 

 

工事の様子

恒例の写真投稿

 

「今日から新しい現場です!」

とFBに投稿するのがオーツカの着工初日のマイルール。

 

責任感とワクワク感を持って施工していきます

 

 

まずは新設トイレの配管から

 

便器や照明器具は施主支給ですが、配管と配線はオーツカ側で施工します。

トイレの段差は出来るだけ小さくしたいので、設備のMさんにルートを工夫してもらいました。

 

 

とにかく隙間をふさぐぞ!

 

鉄骨造の物件は床壁天井あらゆるところに隙間があります。

これ自体は構造的なもので強度に問題はありませんが、この隙間から音が漏れ出します。

そこで、隙間とクラック部分に「遮音コーキング」を充填します。

空気の流れ=音漏れ

をシャットアウトさせるためです。
イメージとしては窒息させる感じですね。

 

 

マット式防振防音床タイプB

 

ジャンティーさんでは初採用のタイプBで防振床をこしらえ。

従来のマット式よりもクッション性に優れ、足腰への負担がないのが特徴です。

 

新設トイレの壁こしらえ

 

ジャンティーさんで唯一の間仕切りがトイレの壁。

施工中外壁に固定できるのが1面だけの間仕切りは

あちこちから仮固定しながら作りこみます

 

トイレの上はロフトで、備品をしまえるスペースになります。

 

  

照明器具取付

 

スタジオのメイン照明となるLEDベースライトは施主支給品。

設置コストを抑えるために、梁下に取り付けるレイアウトで挑みました。

「やってみて暗ければ、後で追加すればいいか」

というゆるい感覚で取り付けてみました。

 

で、夜になってみると思った以上に明るくて、

これならレッスンできそうです

 

 

リノリウムの敷き込み

 

防振床下地の上にTFリュームを敷いていきます。

色は最近人気のホワイトです。

 

 

 

目隠しフィルムもDIYで貼る荒木先生

 

 

バックヤードの造作

 

間仕切りで囲いたくない

というご希望から、更衣室の壁は作りません。

カーテンで囲えるようにします。

 

そのカーテンレールを取り付けるための下地を天井から吊りました。

 

 

マサコさんチョイスのペンダント灯を付けると

だんだんいい感じになってきます。

 

いつの間にか、カーテンレール下地の木も塗装されていますね

さては荒木先生、昨晩DIY頑張ったなww

  

バックヤードの床もDIYで素敵に

 

この広いバックヤードの床にDIYでクッションフロアを貼るなんて大丈夫かなあ・・・

と思っていたのですが、荒木先生きれいに貼り上げました!
凄いです!

 

 

 

 

無事にスタジオ完成!

マサコさんもご満悦

 

バレエスタジオマイスターのオーツカより

「雨の中来ていただいてありがとうございます~」

 

オーツカとマサコさんを気遣ってくれた荒木先生は自転車でした!

いや、むしろ先生のほうこそ大丈夫ですか!?

お顔が小さいから、先生余計小柄に見えるし

自転車乗ってると、独協に通う学生さんのようですよ

 

 「じゃあ次の西口の物件でお待ちしてますね」

東口の下見が終わると、雨の中ササっと自転車をこいでいかれました。

 

元気いっぱいの人だなあ

この人なら、ほんとにDIY出来ちゃうかもしれないな~

そんな第一印象でした。

 

 

 

先生も頑張った!

 

でも工事が始まると次々問題が発生します。

 

「えっ、電気が来てない・・・」

「給水配管はどこ?」

「排煙窓が開かない」

 

賃貸物件のあるあるトラブルですが、良くもこんなに重なるなぁ~

 

 オーツカにとっては「あるある」でも、荒木先生にとっては初めての事。

「○○の場合は△△に電話して□□と伝えると対応してくれますよ」

とアドバイスすると

不安げな表情を浮かべながらも、泣き言ひとつ言わず実行して

オーツカ達が工事を進められるようにしてくれました。

荒木先生頑張りました!

 

バレエに例えたら、コーチのいう事をちゃんとレッスンする優秀な生徒さんですねww

 

 

オーツカも頑張る!

 

実はジャンティーさんで採用した新しい防振床タイプBにオーツカは満足できませんでした。

 

ところどころ、床の不陸(凸凹)があったり、わずかな段差があったり

ポアントでシェネをするとバランスを崩しそうになる場所があると言われました。

従来型のマット式と同じ構成で作ると、合板の強度が弱いようです。

リノまで貼りあがっていましたが改善することにしました

今やらないで何時やるの~!

 

柔らかすぎる表面が強化するためにベニヤを貼り重ねしました。

 

 

「弾力性はとても気に入っていたんですけど~」

床が固くなって、弾力性も損なわれるのではと荒木先生心配されていましたが

出来上がってみると弾力性もまずまず

その上、リノを貼った仕上がりも下地のジョイントが目立たなくなってキレイです!

 

ほんと荒木先生には感謝です。

実績のないタイプBの採用を決断してくれた事と

さらなる改善のためのチャンスをくれた事で

自信をもってお勧めできる床が完成しました。

 

 

記念撮影では、レッスン前の可愛らしい生徒さんたちとご一緒させていただきました。

 

そんな機会はなかなかないので、

オーツカもマサコさんも嬉し恥ずかし・・・

更衣室側でママさんたちも見てますしね

 

おかげで楽しい撮影になりました。

 

どうぞ新しいスタジオでのびのびレッスンしてくださいね。

これからのジャンティーさんのご活躍を楽しみにしております!

 

  


先生の声

 

エーゼン大塚建設さんに相談する前は、どの様な物件がバレエスタジオに向いているか?工事の費用と詳細は?工事期間は?本当にスタジオを作るべきか、その時期とタイミングは?など多くのことで悩んでいました。

 

そんな中、『バレエ 床 工事』で検索したところエーゼン大塚建設さんを知りました。ただ、物件が絞り込めていなかったのと、HPに記載されていた事例の中の費用を見て、まずは資金調達が先だと思いすぐには連絡しませんでした。

実は他に2つほどお見積り依頼した会社があるのですが、(エーゼン大塚建設の)お返事が丁寧だった事、HPに色んなスタジオの事例が乗っていて信頼できそうだと思った事、そして知り合いの先生が実際にエーゼン大塚建設さんにお世話になった話を聞き、私もお願いすることに決めました。

 

夢だと思っていた自分のスタジオを持つことができ、胸がいっぱいです。先の経営を見据えて工事費をなるべく抑えたいと思い、頂いたお見積りを何度も修正させてしまう事になったのですが嫌な顔をせず、「賢明な判断です」と言ってくださったのが何より有難かったです。

 

何もないスケルトンの物件を前に、どのようなスタジオにしたら良いか困っていましたが、わかりやすいプランを提示していただいたので、思い描いた通りの内装に仕上げることが出来ました。経営が安定し、余裕が出来たらリノリウムをもう少し拡大したいと思っています。その時はまたどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

~クラッシックバレエスタジオ ジャンティ 荒木優~

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