バレエスタジオ施工事例

バレエスタジオ

ワイデワン ダンススクール・カンパニー

地域    新宿区

工期   34日間

費用   4,788,000円

 

 【施工内容】

RC造2階部分  74㎡

・スケルトン改修

・鏡は2面

・水廻り全面改修

・入口ドア工事

 




お客様との出会い

「はじめてスタジオを作ろうと思っているんです・・・」

 

マサコさんが事務所でそんな電話を取りました。

 

物件探しと施工業者探しを同時にしているというワイデワン ダンススクール&カンパニー主催の青山佳樹先生。

電話では何から話していいか分らないという不安げな様子でした。

「天井を高くしたいけれど、天井をくり抜けるかわからないし、その場合いくらくらい掛かるのか見当もつかないです・・・」

ですがその後送っていただいたメールには候補の物件資料も添付されていて、スタジオ作りの本気度が伝わってきます。

 

希望物件が絞り込めていない段階での内見立会いは当社でも初めてのこと、希望の物件に出会えるまでのプロセスを経験出来るチャンスです。時間が掛かりそうですが内見立会いをお請けすることにしました。

 

1件目の物件は立地に問題があり、内見前に断念。

2件目、3件目は天井は高いけれど駅から遠かったり、アクティングエリアの真ん中に柱があったりで断念。

物件探しに行き詰まったかと思った2週間後、高田馬場の物件を見つけたと連絡がありました。初めてのお問合せからわずか35日の事でした・・・

 

 

施工前

「天井を壊しちゃって音漏れ大丈夫?」

 

現地調査と同時に防振床の現物テストをすることになりました。

以前のテナントは音楽教室で、防音室で弾くピアノは問題なかったのですが

防音室以外でのレッスン音が聞こえていたそうです。

バレエスタジオの場合むしろ心配なのは音よりも振動。

防振床の現物テストを関係者全員の下で実施したのですが大家さんの心配はやっぱり音でした。

 

「天井は残して置いて方がいいんじゃない?天井とったら余計に音が抜けていくでしょ」

 

「コンクリートの床はスピーカーの音の遮蔽を期待できます、

僕が気になっているのは北側の小窓やブロック積のパイプシャフトや配管の貫通部分です」

そこをどんな方法で防音対策するかを説明して、大家さんにご了解をいただく事が出来ました。

 

実は青山先生がやりたかったリフォームは天井撤去だけではありません

 

「外のトイレ何とかなりませんか~スタジオの中に移したり出来ないでしょうか?」

 

昔の事務所のような寒々としたトイレは無駄に広くて使いにくい配置でした。

「和便を洋便に変えるくらいは費用負担してもいい」と大家さん自身も気にしていたくらいです。

それを撤去出来ればスタジオもトイレも使いやすくリフォームできます。

天井裏から覗いてみるとその間仕切り壁はほとんどがブロック積で容易に解体できそうです。

一部コンクリート壁がありましたが耐震壁・耐力壁ではなく雑壁でした。プラン変更は可能です。

 

「このコンクリート壁は撤去してもビルの耐震性が損なわれませんからご安心ください」

大家さんの疑問や心配にじっくり向き合ってお答えしていたのが評価され、

トイレの解体移設はOKしていただけました。

ただし

「トイレのリフォームは自費工事でやってください」とのこと

さすがに大家さんも交渉上手ですね・・・