コンクリート造のバレエスタジオで防音対策をする

 

こんにちは!

バレエスタジオマオイスターの大塚健太郎です

 

 

前回音漏れテストをしたバレエスタジオの工事が進んでいます。新丸子のバレエスタジオ・フォルテさんです。

 

 

関係者が立ち会った音漏れテストで安心いただけたようで、無事に賃貸契約も終わり、スタジオリフォーム工事となりました。

 

この物件での防音のポイントはズバリ 『窒息』 です

 

 

 

 

 コンクリート造(RC造)のこの物件では躯体そのものが優秀な防音素材

 

バレエのレッスンで流す音のような空気伝搬音なら、コンクリートの壁や床がかなり低減してくれます。

 

「えっ?うちはマンション住まいですけど、ご近所の音が聞こえてきますよ」

確かに!そういう家ってありますね。

それにはちゃんと訳があります。

 

 

原因は「スースー」と「ピタッ」です。

 

「スースー」は音が漏れる隙間の事です。

 

実はコンクリートの住宅にもあちこちに隙間があって、その代表選手がコンクリートを貫通している配管。火災に対して安全なように耐火仕様で作られていますが、防音は考慮していません。

 

一見隙間なくコンクリートでふさがっているように見えますが、音が漏れる隙間がたくさんあります。

 

ここをきちんと遮音コーキングで塞いでおくことが大切です。

設備配管周りや施工開口後、それに怪しげなクラックなどを見つけたら確実に遮音コーキングで塞いでおきます。

 

そう、まさにお部屋を窒息させるイメージで空気の流れを断ちます。

 

パイプシャフトなどはブロック積の場合が多いですから、これなどは隙間だらけ。遮音コーキングで塞ぐのでは物足りないので、防音壁ですっぽり覆ってしまいます。

 

ここの防音をうっかり忘れると、ブロックの隙間から漏れた音がPSの中で響いて共用廊下に漏れたり、上階に響いて行ったりして苦情のもと。

 

とにかく空気伝搬音を抑えるには

「いま俺は上手く窒息させられているか?」と自問することです。

 

 

 

 

もうひとつの「ピタッ」は個体振動音の事 

 

ご近所の音が聞こえてくるのはコンクリートの躯体に直接振動が伝わっているからなんです。

 

例えば、水道の配管がお隣との界壁にピタッと固定されていると

水を使うたびに「ゴーッ」という音が聞こえてきます。

 

椅子をギギーっと引く音が聞こえるのは、椅子と床がピタッとくっついているからです。

 

この「スースー」と「ピタッ」が原因でコンクリート造でも音が漏れ伝わっています。

 

 

という訳で、フォルテさんでもしっかり遮音コーキングで「窒息」させていただきました。

 

見ていると地味な作業で

「ホントにそれ意味あるんかい?」って突っ込みたくなりますが

これが凄く意味あるんです。バカに出来ません。

 

作業を進めるにつれ、共用廊下に漏れてくる工事の音がどんどん小さくなっていくのが快感です(笑)

 

 

 

 

 

 

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