バレスタジオに必要なスペックは?その2

バレエスタジオ施工

 

こんにちは!

バレエスタジオマイスターの大塚健太郎です

 

前回に続いてバレエスタジオに必要なをスペックを

レッスンに通う生徒のポジションから解説していきます。

 

その1では鏡についてでした。

 

今回はリノリウムと床下地について

 

 

 

ひと昔前のバレエスタジオではフローリングの床が主流でした。

社交ダンスやタップダンス、フラメンコは今もフローリングの床ですね。

 

ただ、素足に近いバレエシューズだと

フローリングの床はあまりに堅く、膝・腰・足首に負担が掛かかります。

 

そこでダンサーや生徒さん、講師の体にストレスのかからないバレエ専用のシートが開発されました。

バレエシートとかリノリウムと呼ばれる床材です

 

 

話しはちょっとそれますが

バレエスタジオマイスターの大塚が初めてスタジオ工事を手掛けた時、スタジオの先生から「リノリウムを使う」と聞いてびっくりしました。

 

と言うのも、建築業者にとってリノリウムは特別な建材で、1860年代にイギリスで発明された150年以上の歴史のある天然素材だからです。

 

自然派志向の商品で、人に優しい建材ではあるのですが

天然素材ですから、経年変化で縮むし、コーヒーをこぼせば染みになります。そうした事に理解のある人でないと使えない建材です。

 

 

 

そんなアクの強い床材をバレスタジオで使うなんて信じられない!

 

と勘違いをしていました。

 

バレエの先生たちは、自然素材のリノリウムを使おうとしていたのではなく、バレエ専用のシートの事を言っていたのですね。

僕らからすると、バレエシート(リノリウム)は石油化学製品の長尺シートの一種と言った方がピンときます。

 

今でこそ、通称「リノ」で意味が解るようになりましたけどね。

 

 

ダンススタジオ施工

 

 さて話を元に戻します。

 

このリノリウムも種類があって

TMフロアやTFリュームがメジャーなリノで

バレエ専用ではないけれど、色柄が豊富なPリュームもあります。

 

どのリノが踊りやすいか?

ポワントでの安定性の良し悪しは?

 

など、教える先生方の指導方針で意見が分ます。

皆さんこだわってますね~

 

ちなみに私が生徒として通うワイデワンさんは

TFリュームのリノリウムです。

 

 

レッスンをしていて踊りやすいし、ジャンプの着地も安定しています。

むしろピルエットではもっと滑りやすい方がくるくる回れるんじゃない?

と思っています。

 

ま、これは下手な生徒の良い訳ですね(笑)

 

むしろしっかり踊れる生徒さん達に向けて

「滑りやすいと思う人は、松ヤニあるので使ってください」

と先生が言うほどです。

 

うん、リノの具合を云々語るレベルではなさそうですネ、私は・・・

 

 

 

 

 

 

それと、どのリノにも共通しているのが

「傷つきやすい」という事

 

事務所用の長尺シートと違って見た目の綺麗さの維持は出来ません。

 

汗でも滑りにくく

ジャンプした着地のグリップ力が良く

ポワントでの安定感がいい

 

その点に特化して開発されていますので

表面のこすれ傷がすぐに目立ってきます。

 

こればかりは 「そう言う物だ」と割り切ってください。

 

むしろ私は先生方にこう言います

 

「オープンしたら、一日も早く床を擦り傷だらけにしてください。

いつまでも綺麗なままだと、流行っていないスタジオに見られちゃいますよ」

 

今日はここまで

 

 

 

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