こんにちは!
バレエスタジオマイスターの大塚健太郎です
これからオープンするスタジオ用地を探すのであれば
S造(鉄骨造)はやめておきましょう!
堅くて丈夫なRC造(コンクリート造)に比べて
鉄骨造はしなやかな柔軟性を持った構造が特徴です。
地震のエネルギーもしなやかに揺れながら吸収します。
つまり、鉄骨造は基本的に揺れるんです。
揺れるという事は、下階に振動が伝わりやすいという事です。
能力の高い構造設計者が計画したビルほど
経済設計をしているものです。
経済設計ってどういう事かというと、耐震基準を満たしつつ、最小限の部材(材料)で建物の構造を設計しているビルです。
安心安全ではありますが、バレエスタジオのレッスンをするには、振動が下階に伝わりやすいという弱点もあります。
そうした事もひっくるめて、路面店舗や地下の物件であればS造でももちろんOKです。
ただ、2階とか3階という上階の物件なら、鉄骨造はさけましょう。
わざわざ条件の悪い物件を選ぶことはありません。
そういう上階の物件でも防振床を作ることは出来るには出来ます。
でもね、防振床の厚さが20㎝以上になって、天井高さが低くなってしまってはダンススタジオとしては魅力が半減しますし
そんな重量のある防振床を作る想定をしていませんから、ビルの荷重(許容耐力)的にアウトです。
いままでレンタルスタジオで不自由していた。
生徒さんが増えて手狭になったし、大人クラスも増やしたい。
でもなかなかレンタルのコマを増やせないし
やっぱり自分のスタジオを持ちたい!
そういう気持ちは良くわかります。
さらに、新スタジオの場所は、今のお教室の近くがいい。
生徒さん達が通える場所で見つけたい。
その一方でお世話になった先輩先生のスタジオからは遠い方がいい。
そういう気持ちも良くわかります。
結果的にアドバイス出来るとしたら
あわてないで物件選びをしましょうよ・・・という事です。
良い物件が見つかったので、一緒に見ていただけますか?
最近はこういう賃貸契約前のタイミングでのご相談が増えてきました。
物件を精査する余地があるのでとても嬉しい事です。
そうした先生方はたいがい物件の資料も添付してくれているので
Googleストリートビューで物件周辺を眺めたり、建物の構造をチェックしたり
さらに図面があれば、レッスンに邪魔になる梁の大きさを想像してみたり、間取りを考えてみたり
現地に行かなくてもいろいろ判断することができます。
その上で現地調査をすれば
短い時間でも、知りたい情報をしっかり確認できます。
現地調査で私が一番知りたいのは、ズバリ建物自体の防音防振の性能(ポテンシャル)です。
苦情の来ない防音防振対策が出来る物件かどうか、現地調査でだいたい評価出来ます。
(現地調査でどんなことをするかは別のブログでご紹介します)
その現地調査のあと、防音防振対策を含めたスタジオ改装費用を検討してから物件の賃貸契約をするのがお勧めです。
鉄骨造はどうやって見分けるの?
不動産のサイトから見つけた物件なら
物件情報のところに『構造』という欄があります。
そこRC造かS造か判断できます(一番上の写真でわかります)
でも、街を歩いていて目に付いた『貸事務所募集中』という看板の場合
窓サッシを見ればビルの構造が判断できます。
上の写真のように外壁と窓サッシが平らになっていれば
それは鉄骨造と考えて間違いありません。
RC造であれば、窓サッシは外壁よりも引っ込んでいるものです。
実に簡単でしょ。
最近、鉄骨造でも優良な物件に出会いました
この物件、天井裏を覗いてみると必要以上に梁が流れていました。
恐らく経済設計に走らなかったんですね。
質実剛健がモットーの構造設計士が計画したんですね。
ある意味太っ腹なビルです。
という事で『物件選び編』はここまで
また続きをお楽しみに~
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お近くの方は永代ショールームまでお越しください。
バレエスタジオマイスターの大塚健太郎がしっかりお話しをうかがいます。