バレエスタジオ施工事例

バレエスタジオ

Angel Ballet

地域    世田谷区

工期   40日間

 

 【施工内容】

RC造1階  68㎡

・スケルトンの状態からスタジオへ改修

・タイプB防振床+TFリューム

・トイレ・手洗い新設

・動力エアコン設置

 



すぐ近くに移転先が見つかった理想のスタジオリノベ

生徒さんも無理なく通える移転先で

こだわりのスタジオリフォームを実現

「物件の動画を送るのでスタジオとして適しているか判断してほしい」と連絡をくれた江藤先生は横浜市都筑区と世田谷区でバレエ教室・Angel Balletを主催しています。その世田谷スタジオはレンタルスタジオの為、思うようにコマが取れないのが悩みでした。

最初に出会った物件はレンタルスタジオからすぐ近くで理想的なロケーションです。でもビルオーナーが音漏れの不安を感じ、申し込みをすることが出来ませんでした。

あきらめて別の物件を探しますが天井が低かったり、十分なアクティングエリアが取れなかったりでなかなか希望に合いません。
そうこうするうちに最初の問い合わせから3カ月たった12月、「前の物件で申し込みが出来るようになりました」と江藤先生から連絡がありました。どうやら不動産の担当者が働きかけてくれたようです。
こうしてレンタルスタジオからすぐそばの路面店舗で新スタジオをオープンできることになりました。


白いリノを貼ったスタジオは2面に窓があってとても明るい

水廻りと更衣スペースをコンパクトにまとめて賃貸面積の8割をアクティングエリアに活用

階段下スペースに合わせて造作した洗面化粧台

扉の中には事務ファイルを収納

内開き扉が当たらないようにコーナータイプ便器を採用


こだわったのはアールのディテールとアクセントカラー

「パリオペラ座が大好き」と言う江藤先生はアールの開口部とアクセントカラーの緑色にこだわっていました。アール装飾を施す場所としては水廻り入り口や窓額縁も候補に上がりました。ですがバランスが悪かったり、カーテンを吊るすのに納まりが悪かったりしたため採用は見送り。設置場所をスタジオ入り口と決め、型紙模型を使って満足のいく大きさと位置を決めてアール開口を採用しました。

オペラ座の屋根の緑は銅板が錆びた『緑青色』です。
ですが私達建築家がいつも見ている生々しい緑青と、江藤先生がイメージする緑色は当然ながら違う色合いです。そこでカラーワークスから緑系の色サンプルを取り寄せて現地の明るさ感の中で色を決めました。

1320色をオーダーメイド出来る塗料『HIP』から先生のイメージした緑色が生まれました。


アールの開口とHIP塗料で塗った緑色の壁

窓額縁はターナーのライトゴールドで塗装


最初のイメージスケッチ

壁下地を作ってから型紙を使って窓の大きさを検討

壁紙も現地にサンプルを貼って比較


窓枠に塗るオペラ座グリーンのイメージを絞り込む

天井塗装の色決め風景

ターナーのアイアンペイントでゴールドに塗装


生徒さんが安心して通えるスタジオ作り

こちらの物件は防犯的にも良い立地です。バス通りに面しているので夜も明るく、駐輪スペース分エントランスが引っ込んでいるので不審者が近寄りにくいレイアウトになっています。緑の壁越しにレッスンの様子が見えますが、どこまで見せてどこから隠すかを見極める為に、窓の大きさは型紙を壁下地に貼って決めました。

スタジオの床は足腰に優しい防振仕様です。どのタイプの床がエンジェルバレエにふさわしいか現物サンプルを現場に設置して江藤先生に確かめていただきました。

生徒さんはもちろん、講師の先生たちもケガをしないような安全なスタジオになりました。


道路から適度に引っ込んだエントランス

どのタイプの防振床にするか選んでます

お隣とのブロック界壁は遮音シールを充填

この後ロックウールを敷き詰めて防音壁とする

配管の飛び込み部分も遮音シール


オリジナルのバー受け金物

室内側の窓枠はモールディングで化粧

アイアンペイントもかすれた感じに塗装


施工中のこだわり

「お隣から苦情が来ない為の防音対策」と「踊りやすい床作り」は一番気に掛けるポイントです。

次にアクティングエリアに飛び出る障害物を排除するにはどうするかを考えます。「床から立ち上がっているガス管は撤去出来ない物か?」「エアコンの冷媒管をどうやって隠すか」「トイレの排気ダクトはどのルートを通せば視界に入ってこないか」などなど自分がレッスンを受けているイメージで現場を眺めて検討します。

トイレの床も出来るだけ段差の少ないように設備の親方に配管ルートを考えてもらいます。

更衣スペースを区切るカーテンの配置によって、照明器具のレイアウトも打合せを重ねながら微調整していきます。

今回は床下ハッチがあり、その下は設備配管スペースになっていたので将来のメンテナンス用にリノを切り欠けるように細工を施しています。


塗装を始めていますが、ほぼ契約時のスケルトンの状態

トイレ段差を低くするために奮闘中

RC天井の塗装は4回も重ね塗りしてようやく定着

既存のモルタル壁の段差を削って平らにする


ロックウール充填で13dBの防音効果

露出していた電気の引き込み線も壁内に隠す

トイレの換気ダクトも目立たないように


防振床の下地と床下ハッチ用の切り込み

2面に貼る鏡でスタジオの奥行がぐんと増す

家具の組み立てをするマサコさん


先生の声

 エーゼン大塚建設さんに相談する前は、費用について、物件の選び方やプラン設計について悩んでいました。インターネットで検索してエーゼン大塚建設さんを知りすぐに相談しました。

物件を選ぶ時のアドバイスや電話での対応が親身になって下さった事と、大塚さんの穏やかな雰囲気が好印象だったことが決め手でスタジオのリフォーム工事を依頼しました。

 

スタジオが出来上がってとても快適に使わせて頂いております。ロッカーや照明なども備品を選ぶのも色々とアドバイスを下さり、これまで数多くのスタジオを手掛けてこられた大塚さんならではの(スタジオ)運営上のアドバイスもいただき本当にありがとうございました。

これから沢山の生徒たちがこのスタジオから大きく羽ばたいていけるように共に成長していきます。

最後に大塚さんマサコさんの夫婦愛が素敵で学ばせていただきました。たまにはゆっくりお二人でお過ごしくださいね。

 

 

 

 ~Angel Ballet  江藤 香代~ 

江藤先生と記念撮影


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