施工事例を拝見しました、一度お見積りいただけませんか？

姉弟が教師として運営するバレエスタジオ、そのお母さまからメールをいただきました。

7年運営してきたスタジオが手狭になって移転を考えていたところ、近くに理想的な物件を見つかったそうです。ただ、最初に相談をしていたバレエスタジオ専門の施工会社の見積もりがかなり高額だった事が悩み。

「今後後悔しないような提案と仰る今回の（高額な）見積もりは、若い教師たちが次のステップへの発奮材料になるのか・・・小さいスタジオをオープンした7年前とは違い、生徒を抱えてのチャレンジは出来ません」

メールの文面から、若い教師（お子様）達を心配する親御さんの気持ちがひしひしと伝わってきます。

私もリフォーム会社開業に当たって苦労しましたので、チャレンジする若い教師の気持ちもわかります。

一方でふたりの子供を育てる親として、お母さまの気持ちも良くわかります。

「何とか希望を叶えてあげたい！」と最初のメールを読んだ時から思いました。

ひとつだけ心配があったのはこの物件が鉄骨造（S造）であること。

実は私の防音防振の師匠から、

「S造は難しいよ・・・」と注意されていたのです・・・

 防振床がまさかの失敗！

「防振床の現物実験をしていただく事は可能でしょうか？」

建物の図面を手に入れ、概算の見積もりを提出したころ、お母さまから相談を持ちかけられました。そのころレッスンで時間の取れない若い教師（哲也さん、美郷さん）達に代わり、お母さまが担当者としてスタジオリフォームの打合せにたずさわってくれていました。

「もちろんです！数字で性能を提示しても、それがどのくらい効果があるのかピンときませんものね。」

仮に、数字で性能を示せ！と言われたら、複雑でデリケートな音響関係の計算は当社では対応できません。私の師匠の会社に応援してもらう事になります。でも、現物サンプルを作る事なら簡単に対応できますし、現物実験で皆さんが体感出来ればそれが一番じゃないですか？

そうしてJoli Ange Ballet Studio教師の中島哲也さん、お母さま、ビルオーナー様に下階の美容室のオーナー、ビル管理会社、仲介不動産業者と全員が一同に会して、防振防音のテストをすることになりました。

その防振床はバレエスタジオで実績のある高輪台のバレエワークスRさんと同じ仕様。

参加者に交互に飛び跳ねてもらいました。

私としては自信があったのですが

これがまさかの大失敗！

１階の美容室で耳を澄ますと、音が聞こえるどころか、「ブワーン、ブワーン」と天井が震えるのです。

師匠の言っていたS造の難しさとはこれだったんだぁ・・・